[据え膳喰わぬは…★-1-]
 
さらさらとペンを走らせるかすかな音だけが聞こえている。
執務室で珍しく仕事に集中していた大佐は、ふと手を休めて。
(嵐の前の静けさのようだな…)
夏から秋へと季節の変わりを告げるうろこ雲を目にしながら、そんな
思いに耽っていると。
 「たーいーさーーーっ!!!!」
よく知った少年の声と同時に、ドアが勢いよく開かれた。

 「どうしたのかね?」
先日彼は報告書を持って弟と一緒に司令部を訪れ、暫くはこちらで賢者の
石の情報を集めると言っていたが。
今のエドワードの表情からは、困惑と焦りがうかがえた。
 「あのさ、何か変なんだよ……大佐、分かる?」

いきなり聞かれた大佐にも、もちろん何の事かはさっぱり分からない。
はぁ、と一呼吸を置いて、テーブルに両肘を付いて顔の前で手を組むと。
 「まずは何が変なのかを聞こうか」
もっともな言葉を返したが。
 「えーと、あのー…」
もじもじと、歯切れ悪く答えは返らない。
「何だ、君らしくないな」

頭の回転の良い彼は、いつもなら1聞けば10にして返していたのだが。
どうしたのかと大佐がテーブル越しのエドワードに近付くと。
 「いや、あんまり近くに来なくていいから…っ!!」
 真っ赤な顔をして後ずさりを始めたので、大佐は不思議に思いつつも悪
戯心からエドワードの手を思い切り引いて肩に手を掛けた。

 「あっ……」
ビクンと、彼は触れられた肩をオートメイルの右手で押さえ、潤んだ瞳で
大佐を睨み付けてきた。
 「鋼の、君…」
 「さっきから、変なんだ、体が、」
だから触るんじゃないと、エドワードは念を押したのだが、今度は彼の
高揚した頬に大佐が手を滑らせる。
「んんっ……」

また、おかしな声とともに身悶えると、ニヤリと微笑む大佐が顔を寄せて
きた。
 「お年頃と言う事か…一人ではしないのかね?」
そう言ってエドワードの下半身にそっと大佐の手が触れる。
「やめっ…さわんな…ああっ…!」
ふるふると首を左右に振る彼を見て、さらに大佐の口角が上がった。

自身を手で隠そうとするエドワードをソファーに押し倒し、両手を頭上で
束ねる。
すでに彼自身は硬く芯を持っていて、大佐の手が巧みに追い上げると。
 「あんんんん…っ!!」
ビクビクと腰が揺れ、早くも彼が達したのが分かった。
甘い吐息を吐きながら見上げてくるエドワードを見て、彼の放つ少年では
考えられない色香に昂ぶりを覚えた。
「鋼の…」
 呼びながら唇を重ねようとした時。

「あーすっきりした!!!」
エドワードはむくりと起き上がり。
「サンキュー大佐!うわっベトベトじゃん気持ち悪っ洗濯しなきゃ!!」
と、いつもの状態に戻り、彼はさっさと執務室から出て行ってしまった。

その後様子を見に来たホークアイ中尉が部屋を覗くと、ソファーに前屈み
のまましくしくと涙する大佐が残されていたとか。


 
[据え膳喰わぬは…★-2-]

「いいだろう、調べておこう」
前回の出来事から数か月が経過し、各地を転々としたがまた行き詰まった
エドワードは、新たな情報を求めてロイの元を訪ねていた。
「本当に?やったね」
珍しく男がすぐに聞き入れてくれたので、エドワードは上機嫌でホークア
イ中尉の入れてくれた紅茶に口を付ける。

「それで、あれから身体はどうかね」
ロイは目の前のソファーに腰掛ける彼に、前回芽生えた下心を悟られない
よう、ことさら何でもない事のように問うと。
「え?ああ、そう言われてみればあれからは何とも…」
続きを言い終えるよりも早く、男は「それはいかん!」と言い放ち、
そそくさとエドワードの横に移動する。

「ええ?何かやばいの?」
「そのままにしておくと良くないな、たまに出してあげないとね」
「そうなの?全然知らなかった…」
日々弟の身体を取り戻す事だけを考えるエドワードは、そちらの方の知識
は成長していないようだった。
ロイはもちろん顔には出していなかったが、心の中ではしめしめと、罠に
かかる獲物に舌なめずりをしていたのだが。
「また手伝ってあげよう」
「いいの?やったあ!」
まるで善意のような笑顔で微笑む男に、何の疑いも無く身を任せるエドワ
ードだった。

「んんっ…そこ、くすぐったい…」
胸の飾りを男の指で弄られてから上着をはぎ取られる。
ちゅぷりと吸い付かれて舌で転がされると、そこがじんじんとむず痒くな
ってきた。
「気持ち良いんじゃないのかい?」
ちゅっと音を立ててロイの顔がそこから離れると、エドワードの腰がピク
ン跳ねた。
「わかんない…っ」
頬は朱に染まり、いつもは強く輝きを放つ金色の瞳が、今は溶けた蜂蜜の
ように甘く、続きを欲しがるように見上げてくる。

「まいったね…」
小さく呟き、奥に熟れた赤い舌の覗く唇を指でなぞると、男のそれで塞いだ。
「んっ…ふっ…」
舌を絡めると、それさえも強い刺激になるのだろう、彼の身体がぶるりと震
える。
感じやすく、手にしっとりと馴染むエドワードの身体に、ロイはこれまで
味わった事の無い欲情を掻き立てられた。
口内を貪りながら、男の手が胸から腰に滑り落ちると。
「んんん~~~っ!!」
エドワードの身体は大きく跳ね、肌に触れただけで彼が達したと分かった。

「まさか、胸の愛撫とキスで果ててしまうとは…」
こんなにも感じやすいのかと、驚きよりも嬉しさが勝り、その先の行為を
期待しながら彼のズボンのベルトに手を掛けると。
「またすっきりした!!!」
ぴょこんと、男の手の内から飛び出し。
「うわーまたベトベト!アルに怒られるー!!」
またいつものエドワードに戻ると、男に「じゃあな」と手を振ってから
執務室を後にした。

その後ハボックが追加の仕事を手に現れると、両手で顔を覆い、しくしくと
涙する男が目撃されたとか。


[据え膳喰わぬは…★-3-]
 
あれから更に数か月後。
2度の惨敗を喫したロイは、今度こそ最後まで!!と気合を入れ、再度司令
部を訪れたエドワードを言葉巧みに自宅に誘った。
「で、一人でちゃんと出来ているかい?」
前回同様、決して下心を悟られないように。
もしも勘ぐられてしまえば彼の性格上、もう二度とこの身体には触れさせて
もらえなくなる事は明白だった。

「それがさ、一人でって言われても、どうすればいいのかわかんないんだ」
天才少年だと言われてはいるが、そこはまだ子供で。
「アルに聞くのも嫌だし、他の人に聞くと馬鹿にされそうだしさー」
彼には彼なりの苦悩があるようだった。
「そうだったのか…では、私がきちんと教えてあげよう」
「マジで?いいの?」
ここも前回同様、男の本心には全く気付く事無く、一番危険な人物に身を
任せるのだった。

「君は感じやすいやすいから、弱い刺激から試してみよう」
「それって変なの?」
「いや、とてもいいと私は思うよ」
早速ベッドに並んで腰かけると、エドワードのまろやかな頬に手を滑らせて
から、ゆっくりと唇を堪能する。
「はっ…、んっ…」
上がる甘い息に気を良くしつつ、胸の突起を男の指で優しく弾くと。
「あんっ…」
前回の疼きを思い出したのか、エドワードの口から早くも嬌声が上がる。

「大佐っもう、下触って…」
あの、溶けて潤んだ瞳でおねだりされて、ロイは一瞬で理性を失いかけたが、
ここで暴走すれば全ての努力が無駄になるぞと、自身を制御した。
彼の下半身に目を留めると、布越しにも既に立ち上がっているのが分かる。
ズボンと一緒に下着を下すと、まだ汚れを知らない無垢な中心が、淫らに雫
を溢れさせていた。

「すごいな…いつもこんなに濡らしていたのかい?」
そっと先の部分に触れると、ビクリとエドワードの腰が跳ねる。
「ああっ…もう、でちゃうっ…」
「まだ、だめだよ」
つうっと、指先を這わすと「たいさぁ…」と、呂律の回らない声でぎゅっと
抱き着いてくる。
「仕方ないな、一度出してから続きをしようか?」
耳元で囁くと、こくこくとエドワードが頷いた。

次の瞬間、激しく唇を貪られ、男の手が彼の中心を何度かしごくと、すぐに
果ててしまった。
「ここからよく覚えておくんだよ」
束の間の後、ちゅっと額にキスが落ちると、男の手は指で輪を作り、ゆるゆ
ると中心を刺激する。
「まっ…て、まだ、ああんっ…」

一度達して、まだ余韻の残る身体に更に快楽を与えられて。
逃げようとする腰を捕えられ、胸の突起に吸い付かれる。
「あんんっ、やあっ…っっ!!」
これまでを上回る強い刺激に、エドワードの中心がまた達してしまいそうに
張り詰めると。
「あああああっっ…!!!」
濡れぼそる奥の秘部に男の指が挿入されると同時に、エドワードの中心から
蜜が散った。

強く締め付ける内壁にロイが一旦指を引き抜くと。
「すげー、すっきりしまくり」
途端にいつもの状態に戻ったエドワードに、男は慌てて彼の腕を掴む。
「待ちなさい、この後もっと気持ち良くなるんだよ」
「え?もう二回も出したし、方法も覚えたからもういいや」
ひょいとベッドから降りると、さっさと服を着込んでから。
またなと声をかけると、ガックリと肩を落とす男には目もくれず、エドワー
ドは鼻歌を歌いながらロイの家を後にした。



[据え膳喰わぬは…★-4-]

「会いたかったよ、鋼の。そろそろ私と付き合い気になったかい?」
エドワードの顔を見るなり、ニコリと微笑みながらそう告げるロイに。
「はいはい、そんな事より早く報告書読めって」
聞き飽きたとばかりにエドワードが軽くあしらうと。
「これを読めば付き合うんだね?」
「そんなわけねぇだろ!」

ロイは毎回エドワードにあと一歩の所で逃げられてしまうので、彼と付き
合えば最後まで出来るのではと考え、
旅先の兄弟の居所を掴んでは電話で
14も年下の少年を口説いていたのだが。
「だいたいアンタ、女好きだろ?」

「それはそれ、これはこれだよ」
何とも腑に落ちない返事をする男にエドワードは呆れ、そのうち気が済む
だろうと放っておく事にしていたのだ。

「…あれから、一人で出来ているのかね?」
ここはこれまで同様下心を悟られないように、ロイは細心の注意を払いなが
ら。

「あー、それがちょっと困った事になって…」
「何?それはいかん!!」
今夜家に来なさいと、そこは有無を言わさず自宅に招く事に成功した。


「それで、困った事とは?」
ロイの自宅で出されたコーヒーを、男のベッド上ですする。
警戒しつつもこれまで頼ってきていたので、エドワードもそれはそれ、こ
れはこれと割り切る事にした。

「えーと、大佐が毎回色々するだろ?だから、何て言うか…」
「私以外で感じなくなった?」
「違っ!じゃなくて…まあ、見れば分かるって」
言葉よりも行動だと、エドワードは男らしく上着をばさりと脱ぎ落とした。

エドワードは感じやすくてイキやすく、回復が早くて淡泊。
これまで何度も彼の悩ましい姿を見せつけられ、欲情した状態のまま放置
され続けた男。

今度こそは悲願達成と、心の中で固く誓っていたが、確かにこれまでとは
少し違っていた。

キスから胸への愛撫、そして下半身に触れてみても、感じやすさは今まで
通りだが、それだけで達する事はなくなっていた。

(これなら、最後まで出来るかもしれないぞ…)
ロイには正直ありがたい彼の身体の変化だった。
少し強い刺激を与えてみても良さそうだなと、ロイはエドワードの中心を
口に含む。

「ええ?やだっっ」

暴れる足を押さえ込むと巧みな舌使いで追い上げつつ、奥の秘部に手を進
めると。

そこは既にヒクヒクと息づいていて、彼自身の愛液で男の指はすんなりと
受け入れられた。

「あっ…あんっ」
くちゅくちゅと卑猥な音を立てながら、ある一点の場所をかすめると。
「ひっ、あああーっ!!」
ビクンと仰け反り、彼の中心が弾けた。

「今のっ…何…?」
それまでとは明らかに違う、脳に突き抜けるような感覚に、エドワードの
全身から汗が噴き出す。

「君はここの方が好きなようだ」
目尻に溜まった彼の涙を優しく掬い取り。
男の指は2本に増やされ、中をかき回される。
「あっ…あんっ…ああっ」
甘い声が耳に届く度、彼の中心からは蜜がとぷとぷと溢れる。
普段からは想像も出来ない彼の淫らな姿に、ロイは堪らず自身を取り出すと
彼の秘部に押し当てた。

その時
「あああんっ…」
「っ…」

腰を押し進めようとした時、ロイ自身が上へつるりと滑り。
その刺激でエドワードは再度達し、その振動でこれまでお預け続きだった
男も、耐えきれず果ててしまった。

「うわー、大佐と俺のとでベトベトじゃん。シャワー借りるからな」
そろりと起き上がり、エドワードは身綺麗になるとすぐに服を着込んでから
「じゃあな、また!」と声をかけると、男の家を後にした。

挿入もせずに達してしまったロイは、ショックでしばらく自室に閉じこも
ったとか…。



[据え膳喰わぬは…-5-]

のどかな景色の広がる小高い丘の上。
休日の昼下がりのロックベル家に、電話の音が鳴り響く。
「エドー!!電話だよー!!」
昼食後、庭の草むしりに精を出していたエドワードは、ピナコに呼ばれて
その手を止めた。

「もしもーし?」
今は生身となった右手で受話器を持つと。
(やあ、久しぶりだねエドワード)
「またあんたかよ…」
よく知った男からのいつもの電話だった。
(元気そうだね、あれから私と付き合う気にはなったかい?)
「あんたなぁ…あれから何年経ったと思ってるんだ!?」
弟の身体を取り戻して旅を終えてからも、ロイからの電話攻撃は続いていた。

(相変わらずつれないね、いい加減顔を見せてくれないかね?)
「いーやーだっ!!」
駄々っ子のように答えると、男のクスリと笑う声が聞こえる。
すぐに気が変わるだろうと放っておいたのだが、女には不自由していない
だろうこの男が、何故こんなに自分に執着するのか。

エドワードには全く理解出来なかった。

(…一人では困っているんじゃないのかい?)
「なっ…あほか!!もう切るからなっ!!」
すぐ近くで作業をしているピナコやウィンリィに聞かれないかと、
慌てて受話器を戻そうとすると。

(待ちなさい、エドワード)
「何だよ!」
これで切るぞと受話器を耳に戻すと。
(愛しているよ)


「兄さん、どうかしたの?」
お使いから戻ったアルフォンスに声を掛けられて、はっと我に返る。
思わずガチャンと切った受話器を見ると、最後に聞こえた男の声が、
耳に残って繰り返し何度も再生される。

「嘘、だろー?」
動揺している自分に、驚愕するしかなかった。

思わず口をついて出た言葉は、発してすぐに納得していた。
尽きない執着に自分でも少々呆れてはいたが、昨日の電話でやっと
出口が見えた気分だった。

「何かいい事でもありましたか?」
書類を抱えて姿を見せた副官のホークアイ大尉にそう声をかけられる。
「そう見えるかね?」
「ええ、見えます」
まるで仕事は真面目にやりなさいと言うように、きっぱりと言い切ってから
書類を机に置いて執務室を後にしたホークアイが。

その原因の張本人と分かる彼とバッタリと会った。

コンコンと、扉をノックする音。
返事を待たずに開けるのは、いつも決まって彼だった。
一瞬の淡い期待が本物に変わり、いつもの余裕の顔ではなく、驚きで
固まってしまった。

「何だよ、せっかく会いに来てやったのに」
「いや、嬉しいよ。近々休暇を取って君に会いに行こうと考えていた所だ」

何も言わない男にエドワードが不満をぶつけると、慌てたように席を立ち、
彼の前まで足を進める。

あの頃よりもスラリと背が伸びたエドワードの、後ろで束ねた金色の髪が
眩しく揺れた。
誰が見ても美しい青年へと成長したエドワードに、目を奪われていると。

「俺はなあ、追いかけられるのは性に合わねぇの!!」
だからツラを拝みに来てやったんだと言ってむくれるエドワードに、男はた
まらず破顔する。

「で、俺をもらってくれるんだろ?」
「無論だ」
即答する男に、今度はエドワードがふわりと笑った。


[据え膳喰わぬは…★-6-]

「だから、見すぎだって」
「隅々まで堪能したいんだよ」
エドワードが男に苦情を伝えると、ちゅっと頬にキスを落として宥め、
そのまま彼の肌に顔を埋めた。

目の前に突然現れたエドワードを即連れ帰りたいと副官に悲願して。
仕方ないと苦笑いするホークアイから許可を取り付けると、准将となった
ロイは嬉々として彼とベッドになだれ込んでいた。

キスはすぐに深い物へと変わり、胸の突起をこさげるように舐め上げると、
すぐに甘い声が上がる。

たまらず彼の下着をはぎ取り、既に蜜で濡れぼそった中心を口に含むと、
追い立てるように攻め上げる。

「あんっ…あああっ…!!」

同時に奥の秘部に指を挿入すると、今にも達しそうに中心は張り詰めた。
「先に出しておくか?」
久々に味わう強い刺激に、溶けた蜂蜜色の瞳から涙が溢れていて。
「嫌だ…あんたので、イキたいっ…」
「そんなに、煽るな…」
今にも自身を突き入れて、滅茶苦茶に犯してしまいたくなる欲望を、
ギリギリの理性で押さえているのに。

ロイは前を寛げると、十分に解した秘部へ強く脈打つ自身をあてがい、
彼に無理をさせないようにゆっくりと腰を進めた。

「あっ…あっっ、おっきい…」
男のモノが支配する圧迫感に耐えていると。
「凄いね、絡みついてくるよ…」
余裕なく息を乱している男の姿に、エドワードの胸がドキリと跳ねる。
ゆるゆるとした動きから、今は大きく打ち付けるように、深く男のモノが
出入りしている。

あの場所を狙われた時、エドワードの背中は弓なりにしなり、そのたびに
彼の中心からは蜜が散った。

「あああっ!あんっ…!!」
もう何度達したか分からない。
それでも男の律動は止まらなかった。
与え続けられる快楽に、エドワードの意識は今にも飛びそうだった。
「エドワード、出すぞ…っ」
彼の限界を感じた男が、更に自身を強く突き上げる。
「あああああっ!!」
最後に大きく最奥まで男のモノが打ち付けられると、エドワードの内壁が
大きくうねった。

彼が中で達したと分かると、その動きに誘われるようにロイの熱が中で弾
ける。

男が達したと分かった所で、エドワードはの記憶は途切れた。


「………やり過ぎ」
「すまん…」
目が覚めたエドワードがむくりと起き上がろうとしたが、そのままくずお
れてしまった。

足と腰と、初めて男を迎えた場所への痛みで、身体に力が入らなくなって
いたのだ。

「ずっと我慢していたので、歯止めが利かなくなってしまった…」
申し訳なさそうに自分の身体を労わる男を見て。
何だこいつ、可愛いじゃないかと思った俺は、やっぱりもうどうしようも
ないんだなと悟った。

「しばらく動けそうにないんだよなー」

ハァと、軽くため息をつくと。
「では、一生私のそばに居なさい」
「言われなくても離れてやらねぇよ」
今度はエドワードが即答した。

-end-

2019-04-27


~あとがき~

このお話しの最終更新は2019年の4月と記載がありますが、元々は短編で
書き進めていたお話しなので、1話は2017年、2話は2018年だったと思い
ます。
前半と後半で表現が色々違ってたのであちこち修正入れました💦
育児が落ち着き、起業した仕事も軌道に乗り、やっと鋼に戻ったけど既に
お仲間はジャンル変更で誰も残っていなくて、鋼の次に好きだったジャン
ルでお誘いを受けてそちらで活動再開したきっかけのお話しです(*'▽')

修正 03.28.2020

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