[勝負だ!!]


エドワードは大佐に会うべく執務室へと足を運んでいた。

いつも口では全く勝てない大佐をぎゃふんと言わせてやろうと考え、ニヤ
リと一笑いしてからドアを開けた。 

「た~いさ?会いたかったぜ」

呼ばれたマスタング大佐はドアを開けた人物を確認すると、顎が外れんば
かりに口をガクンと開いたまま、サインしていた書類にペンのインクをポ
タポタと落とした。 


「あ~何やってんだよ。ま、そんな所も可愛くて好きだけどな」
 大佐の目の前で立ち止まり、にっこりと笑いながらそう言った。

さぁ!
そろそろ降参しやがれこの無能っ!!

内心そう思いながら瞳をギラギラさせていると。
「そうか、やっと私の気持ちが通じたのか」
「…………へ?」
「まだ子供で同性だからとずっと気持ちを隠していたが、まさか君も同じ
気持ちだったとは…」

「はい?」
「いやすまなかった。本当は私から言わなければならなかったのだが…」
「え~っと…?」
「愛しているよ、エドワード」
「は?」

そして大佐から濃厚なキスをされた。 
「んんん~っ?」
唇を離すと真っ赤な顔で睨み、自分の口を服の裾でゴシゴシと拭いている
エドワードを見た大佐が。 

「君は照れ屋だな」
「違うわっ!!」
 振り上げた腕を捕られて腰を引き寄せられ、再度深いキスを受けた。 

「んっ…」
そして何故か大佐と付き合うようになった。



-end-

2009-04-01


ちゃんちゃん♪

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